第11回『がんの離床は人生の終着点をどうするかによって決まる!』

 こんにちは!理学療法士のナオです。前回に引き続きがんの離床についてお話しますが、今回は実際の離床ポイントなどを中心に進めていきます。

 離床を進めるにあたって、どうしても押さえておきたい部分があります。それは、がん患者がしたいことは何か?ということです。理学療法士としても常に考えているところですが、外出したい、歩きたい、家事を続けたいなどがあればとても役立ちます。

 前回も伝えましたが、がん患者には病的骨折というリスクがつきまとうため、無理な離床が結果的に活動範囲を狭めてしまうということも考えられます。足に不安があれば、車椅子で外出するなどかかる負荷を下げて離床することを考慮する必要があります。立位や足をひねりやすい移乗などは、細心の注意で進めてください。

 ただ、無理をさせないといっても何もさせないというのも問題です。身体機能が低下したとはいえ、人間の尊厳は変わりないですよね。麻痺や骨折などがなければ、がん患者の4分の3人は排泄や食事などは亡くなる2週間前まで可能という報告もあり、廃用症候群を予防する意味でも身の回りのことができるという自信をできるだけ維持できるように促しましょう。

 もう一つ、がんに伴う痛みについてです。治療として放射線などはありますが、ご家族はぜひ身体に触れてあげてください。手当てという字は、手を身体に当てて症状を和らげるとの由来からきており、人の手のぬくもりは様々な効果が期待できるようです。実際に背中をさするだけで、オキシトシンと呼ばれるホルモンが分泌され痛みやストレスの軽減につながるとの研究がされています。タッチケアをするために横を向くなど、活動量を増やす一つの要因にもなりえると思います。

 がんは症状が多岐にわたるため、教科書的に当てはめることが難しいですが、目的に向けて運動したりリラックスして気持ち良い気分になるだけでも生きがいに繋がることが多いようです。結果的に目的を達成できないことも予想されますが、ご家族も一緒に寄り添った・やり切ったと実感できれば充足感につながると思います。どうすれば離床できるかを一緒に悩んであげることから始めてみましょう。

 いかがだったでしょうか?次回は糖尿病の離床についてお話いていきたいと思います。お楽しみに。
ブログ内検索
Search This Blog
ブロガープロフィール
Blogger Profile

hasegawa-kuwana

性別:
お住いの地域:
趣味:

自己紹介

HP

最新記事
New Post
カテゴリー
Category
PAGE TOP