こんにちは!理学療法士のナオです。今回は認知症の方の離床に焦点を当ててみようかと思います。ここでは、認知症と離床というピンと来ないかもしれませんが、安心してください。ばっちり関係しています。

 超高齢社会が進むにつれ、認知症に対する注目も増えています。身近な問題でもあり、ご家族や近所の方などでも見かけることが多くなっているかも知れません。

 認知症は誰でも発症する可能性があり、まだハッキリと解明できていない部分も多いため、薬なども進行を予防する意味合いで処方されることがほとんどかと思います。この時、服薬の効果に上乗せできると期待されるのが離床(運動)です。

 では、実際に離床するやり方を説明します。基本は歩行などの有酸素運動です。有酸素運動の効果としては、脳血流の改善が言われています。認知症の原因として脳の器質的変化(縮んだりダメージを受ける)ことが挙げられ、脳血流を改善することで脳神経の修復に期待できるようです。

では、歩けない人はどうしたらいいのか。大丈夫です。もちろん方法はあります。それは足踏みです。これは座っても、仰向けで寝ていても可能な上、安全で簡単です。

 勘違いしている方も多いと思いますが、有酸素運動というのは低~中等度の運動負荷というだけで、呼吸をしながらの運動というわけではありません。正確に負荷を決めるには専用の器械が必要になりますが、自覚的に運動が楽もしくはややつらい程度の負荷をかけることができていれば、どんな運動でも有酸素運動ということになります。

 以上をみると、離床内容は特に難しくないかと思います。ただし、一番のポイントは離床後の周りの環境を整えることができるかということです。

 どういうことかというと、現実問題として元気に歩き回る認知症患者というのは、徘徊や転倒、骨折のリスクなど介護者への身体的、精神的負担としてのしかかります。

 いざ離床しようにも、見慣れない人が散歩に誘うだけで拒否反応を示す場合があるため、離床の導入にはご家族などの顔見知りの方が声掛けをするなどしたほうが、スムーズに事が進む事も多々あります。ただし、すべてをご家族が担う必要はありません。デイサービスなどの介護サービスを利用することも、離床の機会として前向きに検討すると良いと思います。結果的に、介護負担軽減へつながることがほとんどです。

 率直に言って、介護者は倒れるべきではありません。もちろんベッドに縛り付けているのは罪悪感を感じるかと思いますが、動ける認知症の方を介護するというのは他人が考えている以上に負担です。離床をしないことでのデメリット(拘縮や筋力低下)と天秤にかけて、離床を強要しないというのも一つの判断だと思います。

 判断に迷う場合は、ぜひ専門家にご相談ください。本人、家族ともに幸せになれる道筋を一緒に探していきましょう。
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