こんにちは!理学療法士のナオです。今回から離床のやり方と効果について説明していこうと思います。

 実は離床と一言で言っても人それぞれ適正な動作が違います。ベッドから起こす、ベッドに座らせる、車椅子に移る、立って歩く。これらはすべてが正解であり、悩ましいところでもあります。

 どういうことかというと、リハビリの対象者が普段どの程度動いているか、つまり生活範囲がどの程度かによって離床の負荷を変える必要があるからです。

 今回は寝たきり、もしくはそれに準ずる方の場合で、ベッド上で過ごす時間が長いことを例に挙げてみます。この場合、離床のやり方としてはギャッチアップ(電動ベッドで頭を上げる)から始めます。ベッドに横になっている時間が長い場合、離床開始当初はめまいや疲れが出やすいこともあるので、少しずつ上げていきましょう。

  ギャッチアップで問題なければ、次はベッド上で腰かけるように座る動作に移行します。この時のポイントは、可能な限り見守るという事です。腰をずらす、手でベッド柵を掴むなど対象者のやれる動作を可能な限りは促すようにしましょう。

 さて、寝たきりの方に対する離床のイメージがついてきたでしょうか?離床を実施していくことで(ア)筋力改善・拘縮予防(イ)肺炎予防の効果が期待できます。

 (ア)筋力改善、拘縮予防
 循環動態(血圧、脈など)を考慮しつつ、座位保持を実施すると抗重力筋と呼ばれる姿勢維持に必要な筋肉への刺激が促されます。筋力維持が可能になる他、臀部で安定して座ることを促すと筋肉の余計な緊張がゆるみ拘縮予防にも効果が期待できます。

 (イ)肺炎予防
 嚥下機能が弱くなると、食事の際にムセるなどの誤嚥性肺炎のリスクが高くなります。これは、姿勢の影響も受けやすく、食事の時だけでも車椅子に乗せるなどのセッティングをするだけで予防できることがあります。また、仰向けで寝ていると肺の背中側に痰などがたまりやすいため、離床はこれを予防する効果も期待できます。

 ちなみに、離床を嫌がる方も少なくないと思います。私の場合、運動しないと再入院する割合が高いという文献を持ち出して、優しめに脅します。全員に通用するわけではないですが、早期の離床ほど効果を期待できることを念頭に接しています。

次回はもう歩ける方向けの離床をご紹介したいと思います。お楽しみに。
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