第5回『アニマルセラピーは、認知症の方に大きな癒しをもたらします』

こんにちは!介護福祉士の木蓮です。今日は『認知症の高齢者の方と動物の深い関わり』についてお話ししたいと思います。

私が以前、勤務していたホームでは、マルチーズ犬を飼っていました。ミミちゃんという名前で、入居者の皆さんからも可愛がられていました。
しかし、実は私は犬が大の苦手なのです。可愛いと思うのですが、どうもワンワンと吠えられるのが怖くて近寄れないのです。また犬の方も私が怯える姿を見て、苦手だというのが分かるのでしょう。必ず、吠えて威嚇してきます。幸い、ミミちゃんは、別のフロアで飼われていたので、滅多に顔を合わせる事はありませんでした。

しかし、ある日、その別フロアで、ミニドライブに行く事になり、私にも一緒に来てほしいと管理者から頼まれました。スタッフの欠席者が出て人手が足りないとの理由でした。私が、別フロアに入った瞬間から、ミミちゃんは大きな声で吠えて来ました。実は、今日のドライブには、ミミちゃんも特別参加する事になっていました。
「困ったな…。」内心、嫌な予感がしました。そしてホームの車に乗り込み、私の両隣には入居者さんがいました。ミミちゃんは別のスタッフが抱えていましたが、車が発車するとスルリと抜け出し、何故か私の膝の上に乗り、目の前でワンワン吠えだしました。もう怖くて「やめてよ〜!」と半泣き状態になりました。すると、横にいたNさんという入居者様が、スッと、ミミちゃんの頭に手を乗せて、よしよしと撫で始めました。すると、あんなに吠えていたのが嘘のようにおとなしくなりました。Nさんは普段、自分の世界に入り、独り言をブツブツと一日中言っていました。表情も無表情に近く、変化に乏しい方でした。しかし、ミミちゃんを撫でているNさんの表情はニッコリと優しい笑顔でした。

実は、認知症の方は、赤ちゃんや動物を見ると、眠っていた母性本能が呼び覚まされるそうです。不安で泣いている赤ちゃんや動物も、お年寄りに抱っこされると穏やかになるのも、よくある事のようです。また逆も然りで、不穏な認知症の方も、赤ちゃんや動物を見ると、心が落ち着くようです。これが、最近よく聞く「アニマルセラピー」という物ですね。今、思えば、ミミちゃんも立派なセラピー犬だったのでしょうね…。

次回は「綺麗な紅葉を見て、絵画を再び始めた入居者様」のお話です。お楽しみに!
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