誤嚥事故

介護現場での誤嚥事故

誤嚥と誤食は意味が違います。誤嚥とは、飲みこんだ食べ物が食道ではなく咽頭や気管に入り込んでしまう症状のこと。食事中に限らず、就寝中でも起こり、唾液を飲みこむ際に誤ってそれが気管に侵入してしまうことがあります。一方、誤食は、食べ物ではないものを口に入れ、そのまま飲みこんでしまうこと。例えば、薬を飲む際にそれを包んでいる袋ごと飲んでしまうケースなどがあります。

誤嚥の原因としては、嚥下機能の低下や食事中の集中力の欠如、姿勢の悪さなどが挙げられ、健康な人でも起こり得ます。それに対して誤食は認知症の人に多く見られます。認知機能の低下によって、物の区別がつかなくなってしまっているからです。

また誤嚥事故で、特に注意しなければならないのが「誤嚥性肺炎」です。食べ物や唾液などの雑菌の多いものが気管に入り、肺に届くことで炎症してしまうもので、高齢者は抵抗力が弱いため誤嚥性肺炎を発症しやすく、重症化するケースも少なくありません。

誤嚥事故への対応

誤嚥事故が発生した場合、まずはその人の状態をよく見ます。いわゆるチョークサインと呼ばれるような、手で首元を抑えたり、胸元を強く叩くような動作が見られた場合には、窒息が発生している可能性が高いと判断することができます。

この場合は、気管の確保が最優先されます。背中を丸めた状態の利用者の背中を強く叩く、あるいは後ろから手をまわしてみぞおち部分から持ち上げるようにします。これにより気道防御反応が発生し、咳を発生させることで異物の排出が期待できます。

誤嚥事故の予防

食事の姿勢に注意を払ってください。ポイントは、▽足の裏が床にしっかりと着いている▽その上で体とテーブルの間に握りこぶし一つ分の余裕がある▽顎を引き、少しだけ前傾姿勢――の3点。頭や喉が反りかえっているような姿勢、背中が丸まっている姿勢、左右どちらかに傾いている姿勢は誤嚥事故のリスクが高くなるので注意してください。

他の予防策としては、▽その人のペースに合わせて食事を進める▽一口が多いとなかなか飲み込めないので、口に運ぶ量を加減する▽食前に口腔内や喉を飲み物で潤しておくと嚥下機能を高められる――といったことが挙げられます

そして最も重要なのは口腔ケア。口腔内が汚いと、雑菌が侵入しやすく誤嚥性肺炎の原因になるので、食後、就寝前は歯磨きを丁寧に行うことが大切です。

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