正常圧水頭症(NPH)

正常圧水頭症とは

水頭症とは、本来であれば頭の中を循環し自然と吸収されるはずの「脳脊髄液」が、何らかの原因により異常に頭に溜まってしまうことにより、障害を起こす病気です。脳圧の上昇が強くなく、慢性の経過で神経症状があらわれるものを「正常圧水頭症」といいます。

正常圧水頭症は、脳脊髄液の循環不全が原因とされる続発性正常圧水頭症、高齢者に多くみられる原因不明の特発性正常圧水頭症の2つに大別されます。

症状としては、認知機能障害・歩行障害・尿失禁などが挙げられます。

このうち、早期にみられる症状は歩行障害で、がに股・小刻み・すり足気味な歩き方になることが特徴です。バランスが悪い歩き方なため、方向を変えようとしたときに転倒してしまったり、停止することができず、人や壁などに衝突したりするケースが少なくありません。認知機能障害としては、集中力や注意力の欠如・記憶障害・無関心などが起きます。頻繁に尿意を感じ、トイレに行くまでに歩行障害も合わさり、我慢できず尿失禁してしまうこともあります。

予防としては、歩行障害があるかどうかが一つの目安になります。高齢になると筋力の低下などにより転倒リスクが高まりますが、「高齢だから」ということでひとくくりにせず、歩行障害が原因で転倒することもあるので、見極めていくことが必要です。また症状の悪化は緩やかなため、定期的に健康診断等を行うことによって早期発見につながります。

正常圧水頭症を治療するためには、「脳脊髄液の循環不全による脳の圧迫」を取り除くこと。髄液シャント術という手術で改善が可能とされています。劇的な改善がみられた例もあります。

正常圧水頭症の方への接し方

転倒防止のためには、歩行時に付き添ったり、住居の中の小さな段差を減らすなどの対応が挙げられます

尿失禁については、決して大げさにとらえることなく「正常圧水頭症にはありがちな症状だ」という視点で接するのがよいでしょう。住居の部屋は、できる限りトイレの近くにするのもよいでしょう。

認知障害についても、あまり責めることをせず、気長に接することが大切です。手術をしても「改善がみられない」と介護される側・介護側共に気分が落ち込むことがあるかもしれませんが、ネガティブにとらえるのではなく、「すぐに改善がみられるわけではなく、時間がかかるものだ」と、粘り強く改善を期待するポジティブな捉え方をしましょう。正常圧水頭症は治療をすれば改善する可能性がありますので、心の余裕も不可欠です。

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