若年性認知症

若年性認知症とは

認知症は、高齢者だけが患う病気ではなく、若い人でも認知症になることがあります。64歳以下で認知症と診断されると、若年性認知症と呼ばれるようになります。
この若年性認知症は、高齢者の認知症と同じように、初期から記憶障害や検討識障害が見られ、物忘れが酷くなって、仕事やプライベートの大切な予定を忘れてしまうことがありますが、忘れたことを指摘されても、予定自体忘れているので、思い出すことができなくなることが特徴的です。
そして、若年性認知症が進むと日付や現在地などが判らなくなったり、通い慣れている場所で迷子になるようになりますが、このようなことが重なるとさすがに自分も周りの人もおかしいと気付くようになります。
しかし、まだ若いということがネックとなり、若年性認知症の診断が下されるまでに時間がかかってしまうことが少なくありません。家族や上司などに言われて病院を受診しても、うつ病や更年期障害などと間違われるということも多々あるようです。
また、若年性認知症の患者は、女性より男性が多いとされています。発病年齢は平均51歳で、認知症を発生した後の余命は、個人によって異なるものの、健常者の余命より短いことが追跡調査で判明しています。

治療・予防

若年性認知症の中にも、予防可能な種類があります。どのような原因かにもよりますが、例えば、脳血管疾患によるものなどは生活習慣病を予防することで、認知症の予防にも繋がります。毎日の食事に気を配ることが重要なポイントとなります。 例えば、肉や乳製品などに多いコレステロールや脂肪の過剰摂取に注意したり、EPAやDHAを多く含むイワシやサバなどを積極的に摂ったりすることが大切です。特に、魚に含まれるEPAは血液をサラサラにし、動脈硬化を防ぐ効果だけでなく、脳の神経組織に働きかけて、情報伝達をスムーズにする作用もあります。

また、動脈硬化を防ぐために、野菜や果物からビタミンCやEを摂取したり、アルツハイマーの発症原因ともなる異常タンパク質アミロイドβの蓄積を防ぐために、喫煙や飲酒を減らしたり、睡眠不足に注意したりすることで予防に繋がります。
さらに、軽いジョギング、体操などの有酸素運動もアミロイドβの蓄積を防ぎ、若年性認知症の発症リスクを半減するので、週に2回は運動を続けることが大切です。

なお、若年性認知症の治療では、薬物療法と非薬物療法があります。薬物治療では、記憶障害を引き起こす原因を阻害することで症状の進行を緩和します。非薬物療法には、回想法・認知リハビリ・音楽療法・園芸療法・アニマル療法・オルゴール・芸術療法などで、症状を遅らせたり、緩和したりなどの治療を行っています。現在、将来的には根治が期待できる新たな治療法の開発が始まっています。

若年性認知症の方への接し方

若年性認知症の患者がいる家庭では、家族も大変ですが、何より若年性認知症になってしまった本人が1番、言い知れぬ恐怖や孤独と戦っています。自分が思っていることや体験していることを訴えても信じてもらえない、嘘だとたしなめられることで、自尊心が傷つき、強い介護拒否となることがあります。
そのため、本人に恐怖感を与えないことが大切です。会話においては、頭ごなしに否定せず、まず相手がどうしたいのか、何を言っているのか理解しようとすることが大切です。
例えば、家族介護では、身体に触るような場合、「ベッドに移るからね」「洋服を着替えるよ」などと声をかけてから行うようにします。
また、患者が興奮して暴言や暴力が出る場合、その場をしばらく離れて、興奮が冷めるのを待ちますが、暴力や暴言は、身近で世話している人に出やすい傾向があり、このような時は、ヘルパーさんなどに来てもらって介護者を代わることも必要です。
なお、症状が進むと体調不良や、暴力がひどくなる場合がありますが、この場合、かかり付け医を決めて、薬などの処方をお願いすることも考えておくとよいでしょう。

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